要点 — Excel は時刻を 1 日を 1 とした小数として格納するので、
8:15は8.25ではなく数値0.34375です。小数の時間にするには 24 を掛けます ——=A2 * 24は8:15を8.25にします。二つの時刻のあいだの労働時間は=(end - start) * 24。hours * rateが* 24を足すまで 24 倍小さく出るのは このためです。深夜 0 時をまたぐ夜勤では、引き算をMODで包んで負の小数を前へ 送ります:=MOD(end - start, 1) * 24。
=A2 * 24 ' 8:15 -> 8.25 (小数の時間)
=(B2 - A2) * 24 ' 09:00 から 17:30 -> 8.5 時間
=(B2 - A2) * 24 * 20 ' 8.5 時間 × 時給 $20 -> 170 (金額)
=MOD(B2 - A2, 1) * 24 ' 22:00 から 06:00 -> 8 (深夜 0 時をまたぐ)
=(B2 - A2 - C2) * 24 ' 0:30 の無給休憩を引く -> 8.0
給与計算、タイムシート、請求対象時間、機械の稼働時間 —— 遅かれ早かれ、時計の読みでは
なく掛け算できる数値としての時刻が必要になります。厄介なのは、Excel の時計の値が
8:15 に見えて実際は 0.34375 だということです。だからここで起きる「なぜ合計が
おかしいのか」という疑問はすべて、小数を時間に変換し忘れたことに行き着きます。掛け算
一つで直ります。このガイドでは、その変換、それが解決する時給のバグ、深夜またぎのコツ、
そして丸めをどこで行うべきかを扱います。
このガイドで学べること
- なぜ時刻は小数なのか、そして
× 24がどうそれを小数の時間に変えるのか - 二つの時刻のあいだの労働時間を計算する
時間 × 時給のバグ —— そしてなぜ答えがちょうど 24 倍小さいのか- 深夜 0 時をまたぐ夜勤のための
MODのコツ - 無給休憩の差し引きと、15 分単位への丸め
基本となる考え方: Excel は日数で数えるので 24 を掛ける
Excel のシリアルな時計は日数を数えます。真夜中は 0.0、そして各時間が 1 日の
1/24 を加えるので、6:00 は 0.25、8:15 は 8.25 / 24 = 0.34375 です。これは
時刻を格納し足し合わせるには申し分ない数値ですが、誰かに支払うには役立ちません
—— 0.34375 を請求される人はいません。24 を掛けると、1 日の小数が、あなたが実際に
欲しい単位へと拡大されます。
=A2 * 24 ' 1 日の小数 -> 小数の時間 (0.34375 -> 8.25)
=A2 * 1440 ' -> 合計の分 (24 * 60)
=A2 * 86400 ' -> 合計の秒 (24 * 60 * 60)
こう捉えてください。数値はすでに正しく、× 24 は単位を日から時間へ変えるだけです。
以下はすべて、この一つの考え方を実際のタイムシートに当てはめたものです。
二つの時刻のあいだの労働時間
終了から開始を引くと、経過した1 日の小数が得られます。それに 24 を掛けます。
' A2 = 09:00 (開始), B2 = 17:30 (終了)
=B2 - A2 ' -> 0.354167 (小数。書式は 8:30 と表示したがる)
=(B2 - A2) * 24 ' -> 8.5 (給与計算に使える小数の時間)
* 24 を省くと、Excel は嬉々として 0.354167 を 8:30 と表示し、それは正しく見え
ます —— それで計算しようとするまでは。
時給の罠: ちょうど 24 倍小さい
これはタイムシートで一番多いエラーです。小数に見える時間と時給があるので掛け算する —— すると給与額がとんでもないことになります。
' B2 - A2 は 0.354167 (8:30 と表示される)
=(B2 - A2) * 20 ' -> 7.083... 誤り (8.5 時間で $7 に見える)
=(B2 - A2) * 24 * 20 ' -> 170 正しい ($20 × 8.5 時間)
誤った答えは 170 / 24 = 7.08 —— 毎回きっかり 24 という係数だけずれます。時間では
なく1 日の小数に時給を掛けたからです。直し方は特別な関数ではなく、金額の計算の前に
日を時間へ変換する、あの抜け落ちた * 24 です。
夜勤: 深夜またぎのための MOD のコツ
出勤より早く退勤する —— 22:00 から 06:00 —— と、end - start が負になり
(0.25 − 0.9167 = −0.6667)、####### と表示されます。エレガントな直し方は
MOD(..., 1) です。差を 1 日で剰余にとると、負の小数が正しい正の区間へと前送り
されます。
' A2 = 22:00 (開始), B2 = 06:00 (終了、翌朝)
=(B2 - A2) * 24 ' -> -16 誤り。書式次第で ####### と表示される
=MOD(B2 - A2, 1) * 24 ' -> 8 正しい: 夜通しで 8 時間
MOD(diff, 1) はシフトが深夜をまたごうがまたぐまいが働くので、終了が「翌日」になり
うるあらゆる経過時間の列にとって安全な既定手段です。(シフトが 24 時間を超えうるなら、
時刻だけでなく本物の開始日付が必要です —— 完全なタイムスタンプを格納しましょう。)
休憩と、請求対象時間の丸め
無給休憩は括弧の中でのもう一つの引き算にすぎず、最後の * 24 まではずっと 1 日の
小数のままです。
' A2 開始, B2 終了, C2 = 0:30 の無給休憩 (時刻としての 0.5 時間)
=(B2 - A2 - C2) * 24 ' -> 8.0 正味の支給対象時間
丸めは変換の後、小数の時間に対して行いましょう。そうすれば丸めの単位が直感的に なります。
=MROUND(A2 * 24, 0.25) ' 最も近い 15 分単位 (8.20 -> 8.25)
=CEILING(A2 * 24, 0.25) ' 請求対象時間を常に 15 分単位に切り上げる
逆方向に —— 小数の時間を h:mm の時刻に戻す —— には、24 で割って時刻書式にします:
=8.5 / 24 を時刻として表示すると 8:30 です。
判断のしどころ
- 時間に対して支払う・請求する → どんな掛け算の前にも
* 24で小数の時間に 変換します。時給の計算が見るべきは8.5であって、0.354ではありません。 - 終了が翌朝になりうる列 → 既定は
MOD(end - start, 1) * 24。深夜またぎがあっても なくても正しく働きます。 - これからも計算し続ける合計 →
h:mmの時刻ではなく、小数の時間(ただの数値)で 格納します。数値は時刻書式のように 24 で折り返しません。 - 人が読む経過時間の合計 → 変換せずに時刻のまま
[h]:mm書式を使います —— 24 時間を超える時間の合計を参照してください。 - 丸め → 生の小数ではなく小数の時間を
MROUND/CEILINGで丸めます。そうすれば 「最も近い 0.25」が 4 分の 1 時間を意味します。
ExcelMaster はどう役立つか
× 24 は目に見えない知識です —— 親しみやすい 8:30 が実は 0.354 だと画面上の
何も教えてくれないので、時給のバグは絶えず本番に出荷されます。ExcelMaster は
タイムシートの意図(「時間を合計する」「この時給で支払う」「夜勤」)を認識し、数式全体
を書きます —— 変換、夜通し区間のための MOD、休憩の差し引き、正しい丸め —— だから
給与計算に届く数値は、1 日の小数ではなく時間になります。あなたはシフトを述べ、ツールが
Excel の隠す算術を行います。
よくある質問
Excel で hh:mm を小数の時間に変換するには?
24 を掛けます: =A2 * 24。Excel は時刻を 1 日の小数として格納するので、8:15 は
0.34375 で、× 24 がそれを 8.25 の小数の時間に拡大します。結果セルは時刻ではなく
ただの数値として書式設定しましょう。
なぜ 時間 × 時給 の計算が間違うのですか?
時間ではなく1 日の小数に時給を掛けたので、答えがちょうど 24 倍小さくなります。
=(end - start) * 24 * rate を使いましょう。* 24 が金額の計算の前に小数を時間へ
変換します。
深夜 0 時をまたぐ夜勤の時間を計算するには?
=MOD(end - start, 1) * 24 を使います。MOD(..., 1) が負の差を正しい正の区間へ
前送りするので、22:00 から 06:00 は 8 を返します。通常の日中シフトでも働くので、
安全な既定手段です。
1 週間ぶんの労働時間を合計するには?
小数の時間の列を =SUM(...) で合計するか、時刻の列を合計して 24 時間でリセットしない
よう [h]:mm で書式設定します —— 24 時間を超える時間の合計を
参照してください。
労働時間を最も近い 15 分単位に丸めるには?
先に変換してから丸めます: =MROUND(A2 * 24, 0.25) が小数の時間を最も近い 0.25 に
そろえます。請求対象時間を常に切り上げるには CEILING(A2 * 24, 0.25) を使います。
検証環境
検証環境: Excel 365 (Windows 11) — 最終確認 2026-07-25。
関連ガイド: Excel TIME・HOUR・MINUTE・SECOND · 24 時間を超える時間の合計 · Excel INT・TRUNC・MOD · Excel MROUND・CEILING・FLOOR · Excel DATEVALUE と TIMEVALUE
